ザワザワが続きますね。
新型コロナウイルス感染症に関連して今後の仕事が止まったとか、イベントが中止になったという話がちらほら聞こえてきます。
わたしの場合、仕事が完全に止まった! とまではいきませんが、いつもと同じ状況とはいえません。予定されていた企画は変更に。ほぼすべての会議がオンラインに。毎日往復3時間をかけていた東京通勤もぐっと減りました。
さて、そんなときにこそ、ふだん出来ないことをやっちゃおう! ということで、「たとえばこんなことやってみてます」リストを公開してみます。
なんというか、こう、すごく地味なんですけど。
これ、やりたかったんですよ……。独立して2年、飛んできた球を打ち返すばかりで、仕事の振り返りができていない。いったい何件の仕事をやってきたのか、それぞれどんなアウトプットだったのか、アーカイブ用のインデックス(目録)をつくりはじめました。請求書データをさかのぼって、プロジェクトに数字(ID)を振る作業。記憶と実績が違ったりして、いろいろ発見があります。
これまた地味ですけど、意外と紙の制作物を作ることが多いので、イベント企画のフライヤーとか、執筆を担当したリーフレットとか、編集を担当した冊子とかを1冊のファイルに束ねました。これに、インデックスで指定したIDをつければ整理がつく! ちなみにデジタルの制作物(ウェブサイトとかウェブコンテンツとか企画書データとか)もIDごとにフォルダ分けする予定。特にデジタルはある日突然なくなったり(サイトリニューアルとかで)するので、存在するうちにキャプチャを残しておきたいですね。
公開したいプロジェクトについては、制作物のブツ撮りも必要です。自分で頑張って撮るか、プロに頼むかは予算と余力次第ですが、まずは総量をみるために、リストと現物をにらめっこしながら確認しています。
もうこれも本当にいつできるかな〜とか思っていたのですが、時間ができた今こそチャンス! チャンスです。すてきなウェブデザイナーの方に相談できることになったので、何をしたいのか、どんなコンテンツを載せるべきかの整理整頓からはじめました。オンラインでやりとりできるし、じっくり考える時間もあるので、ちょうどよいです。ちなみにデザイン業界では、ここ最近のどたばたで急に手が空いた人も現れているようです。自分のウェブサイトをつくりたいとか名刺をつくりたいとか思っても手が進まなかった人は、相談するチャンスかも。
実は真っ先に思いついたのはこれでした。この時期ってイベントや制作物が多いのでフォトグラファーの人も忙しいですが、今ならもしかしてと思って。以前から頼もうと思っていた人に連絡したら、案の定「いつもより空いてます!」とのこと。せっかくならロケハンからご一緒してもらおうと(もちろん人混みは避けます)、プロフィール撮影のお願いをしました。楽しみ。
書く筋トレのために「2020年は週1本記事を書く」を自分に課しているのですが、問題はネタ切れです。いまのうちに書けそうなネタの洗い出しに全力を注いでみています。もちろん今書いているこの記事もそのひとつ。時事ネタなのではやめに書いてしまいました。
あと、インターネットを眺めすぎるのもよくありません。状況に対するニュースの確認は朝晩一回ずつぐらいにして(基本的に動かないことしができない状況ですし)、SNSでむやみに拡散したり、感情を吐露したりしないのが周囲とともに健やかに過ごす秘訣かなと。ただもちろん、引きこもっていると色々なものが湧き上がってくるのも事実。わたしはオフラインで日記を書くことにしました。縦書きタイピングに慣れたいという謎のモチベーションで、Wordで書いています。これ、いつでも入稿できるな……(どこに)。
身近な人と仲良くする時間にするのもいいですよね。ということで、ペットのリクガメに愛情をさらに注いでみています。その結果、この数日でワガママと自己主張が加速し、何かあれば甲羅をガラス戸に打ち付けて主張するようになりました。……しくじったな。破壊音がすごいです。
そしてこういうときだからこそ、誰かの助っ人に入るのもいいかなと思います。「企画に行き詰まった!」「相談に乗って!」みたいなやりとりはフリーランスの間ではときどきあることなので、出来ることはちょこちょこお手伝いしています。今日も2件ほど。あと今にも零れ落ちそうな原稿を見つけたので、それはバトンタッチして、明日までに仕上げることにしました……うん、がんばります。
ということで、特にオチはないですが、メモとして書いてみました。
3.11でも同じような状況を東京で味わいましたが、あのときはオロオロするばかりで、見かねた大先輩に「大丈夫?」とSNS越しに声をかけられたことを覚えています。
今度は少しでも落ち着いていられたらいいな。息を吸って吐いて、ときどき換気しつつ。
[ Illustration by Atsushi Toyama ]
Text by
“機転をきかせて起点をつくる”「きてん企画室」の代表/プランナー。文化・デザイン・ものづくり分野の広報コミュニケーション活動をサポートしています。出版社やデザインカンパニーの広報PR/編集職、文化財団の中間支援兼コミュニケーション職を経て独立。