こんにちは。きてん共同代表・中田です。
Newsコーナーでもお知らせしましたが、きてん主催のイベント「反省の起点」を2026年2月13日に開催します。
「反省の起点」は、さまざまな事業・活動の裏方(バックオフィサー、制作者等)が集まり、現場の「反省」を持ち寄って発表&交流するイベントシリーズです。
言い出しっぺは誰かというと、私です。ずっとずっとやりたかったんです……公開反省会を!!!
ところで、「反省」という言葉にはネガティブなイメージがつきまとうようです。
この記事を読んでくださっている方は、ご自身の性格を「ネガティブ/ポジティブ」で言ったらどちらの傾向が強いと思いますか?
私は……ネガティブ寄りです。
正確には、将来のよくない想像をしたり、失敗に対してくよくよしたり、これから出会う物事に怯えたりして……自分で自分を追い詰めた末に、最後は「いいや、どうにかなるさ、えいや!(ジャンプ)」とギリギリで乗り切るタイプです。
世の中では「ポジティブ=善」的なイメージもありますし、かつて務めていた会社の社長に「あなたは仕事は頑張ってるけど、ネガティブなところがよくない」と面談で言われて落ち込んだこともあります。
でも、果たして、それは本当でしょうか? ネガティブってよくないのでしょうか?
いいえ。今となっては、このネガティブ傾向こそ、創造性において大事なものだと思っています。自分で言いますが。
ネガティブ傾向は、「畏れる力」のあらあれです。自分で言いますが。
物事を最悪の場合まで想像して考えたり、対峙する対象の力量を推し量ったり、相手が傷ついていないかと心配したり……そういう「想定」を持って物事に挑むことができるからです。
もちろん想像だけでひとり落ち込んでしまい、完全に身動きとれなくなってしまうのは大変です。
でも、あらかじめさまざまなことを「想定」した上で「対処」ができるなら、ただ楽観的であるよりずっと強度のある企画や行動に落とし込めるはずです。実際、メディア事業として順調に育っている「福祉をたずねるクリエイティブマガジン〈こここ〉」もそうやって前に進めてきました(編集部の企画書フォーマットにも「懸念事項」という項目があります)。
想像し、検討し、適切に畏れることから、よい企画ははじまるのではないでしょうか。
そして、「反省」は失敗を前にただ落ち込むことではありません。
字のとおり、省みることです。
失敗やつまずきを通りすぎる、見なかったことにするのではなくて、適切に反省すること。反省したことを誰かと共有してみること。反省から生まれるのは必ず(断言します!)、改善のためのアイデアです。
このあいだインターネットを眺めていたら「PDCAとかいう奴のP[Plan(企画)]はつまらない」という投稿にいいねがたくさんついていましたが、私は「そうだろうか?」と思いました。
「つまらなかった」「失敗した」からPDCAを回すんです。というか、Pはおもしろい企画という意味のPじゃない、「やってみた」「やってみよう」の[Plan(計画)]です。
むしろ大切なのは、おもしろく反省[Check(測定・評価)、Action(対策・改善)]することじゃないでしょうか。
そう信じているので、昨年担当した千葉国際芸術祭2025でも運営反省会を企画させてもらいました。運営こそ、創造的じゃないと。
あとやっぱり、失敗すること、つまずくことは、ものすごく落ち込むし傷つくから、「よくやった!」をまず言ってもらえる場があるといいなと思います。
特に裏方の仕事を個人でしている人は、同業他者と振り返ったり、励まし合ったりする機会が少ないです。きてんはバックオフィス(裏方)の会社ですから、互助会のような場づくりもやっていきたいなと思って企画しました。
ということで、反省しましょう。そうしましょう。
私もとっておきの反省を持ち込みます。ぜひお申し込みください!
(イラスト:遠山敦)
Text by
事業のきてんをつくるバックオフィスカンパニー〈株式会社きてん〉の代表取締役/きてん企画室ディレクター/プランナー。さまざまな組織の広報コミュニケーション活動をサポートしています。広報PR/編集職、文化財団の中間支援兼コミュニケーション職を経て独立。