認定NPO法人クリエイティブサポートレッツ発行の「たけしと生活研究会 2019年度報告書」に、きてん企画室・中田一会が出演したトーク内容が掲載されています。
「たけしと生活研究会」は、重度の知的障害者の新しい住まい方提案と支援者養成のプロジェクトです。
重度の知的障害のある24歳の青年・久保田壮(くぼた・たけし)さんが、どのように暮らし、誰と過ごしていくのか。従来の方法論を超え、家族と障害のある人双方が選択の自由や文化的な生活を獲得できる暮らしを目指して実施されました。
プロジェクトでは実際に、壮さんが実家を離れシェアハウスで暮らしてみる生活実験を行ったほか、「生活」や「家族」に関わるトークシリーズ。事例と制度の調査なども展開。少子高齢化、核家族化、非婚率の上昇による「家族」の変化が起きつつある現在において、障害の有無に限らずすべての人に関わりがある「誰とどこでどうやって暮らすか」を問う事業です。
きてん企画室・中田は、トークシリーズ第2回(2019年8月8日)で、私生活を記録するプロジェクト《家を継ぎ接ぐ》で考えたことについてお話ししました。報告書では全文を掲載いただいています。
報告書やプロジェクトについてはウェブサイトで公開されています。とても丁寧で実践的な報告になっており、障害福祉に関心のある方以外でもわかりやすく示唆に富んだ一冊です。ぜひご覧ください。
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“機転をきかせて起点をつくる” 千葉のちいさな企画事務所。
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