ストーリーのあるスライドをつくるレシピ

資料 - 2024.12.18

大学の授業やイベント等でプレゼンした後、「そのスライド、どうやってつくってますか?」と質問いただくことが増えてきました。ノンデザイナーなりに工夫して、シンプルで見やすく、なおかつストーリーのある楽しいスライドを目指してます。

SNSに投稿したら好評だったので、簡単なレシピとラフをつくるためのフォーマットを公開します。何かのお役にたてば嬉しいです!

仕上がりイメージ

普段、こんな感じのスライドをつくっています。プレゼンテーションは「スライド」以外にも「発表者(=この場合は自分)」というメディアが2つ存在するので、両者が補完しあうように設計するのがポイント。わたしの場合、「スライド」はYouTube動画に登場するテロップや効果音のような役目をするようにつくっています。 ※本サイトでは、他にもスライドを公開しています。

20240705_ライフの学校_広報入門講座&ワークショップ_講師:中田一会(きてん企画室) from きてん企画室

基本のつくりかた

1. 伝えたいテーマや狙いを考える

いきなりスライドをつくりはじめるのはNG! 要件整理が大切です。簡単でいいので企画書のようなものをつくります。以下は実際につくった講座の企画メモ。

2. 構成案をつくる

要件整理ができたら、今度は構成案(プロットと呼んでもいいかも)をつくっていきます。書籍の目次のように章立てをして、具体的な中身のイメージを箇条書きにしていくのがおすすめ。必要な時間も合わせて書いていくと全体の流れが見やすいです。

3. 手書きラフ案をつくる

まだまだスライドソフトは使いません! 構成ができたら、次は手書きでラフ案をつくってみます。書いてみるといらないページがあったり、ボリュームが必要な箇所がわかったりと発見が多いもの。つまずいたら構成から見直します。この工程をしっかり踏んでおくと、スライドづくりがサクサクすすみますよ〜。※ページの最後にフォーマットもアップロードしておきます。

4. スライドをつくる

ここでようやくスライド作成ソフトの登場です! ラフ案をみながらスライドに落とし込んでいきます。KenoteやPowerPointもいいけれど、わたしはGoogleスライドを使っています。無料だし、ひとと共有しやすいし、何より機能がシンプルなので凝りすぎない(=時間をかけすぎない)でつくれるところがよいところ。

5. 完成!リハーサルもしっかりしよう

以上でスライドは完成です! スライドが完成したら、一度でもいいからちゃんとリハーサルをしましょう。時間どおりにいくかどうか測りながらやるとプレゼンのクオリティがぐっとあがりますよ。

実際にプレゼンしている様子。発表者とスライドの関係を見ていただくと、なぜこんなスライドをつくっているのか? がわかりやすいかなと思います。

ノンデザイナーのためのポイント

おまけ:ラフ案用フォーマット(PDF)

ラフ案を書くときの枠、印刷したほうが楽なのでフォーマットをつくっています。簡単なものですがよかったらどうぞ!